▼競馬実況アナウンサーフェスティバル報告(2003年9月3・4日、旭川競馬場)
OBCドラマティック競馬実況担当の井上です。9月3・4日の両日、旭川競馬場で行われた競馬実況アナウンサーフェスティバルについて、報告させて頂きます。
旭川競馬場は郊外の丘の上にある、ばんえい競馬と併設の競馬場で、ナイター競馬場として皆さんご存知だと思います。ちょうどレースが終盤戦に入る頃に日がすっかり暮れて、月と大接近中の火星が競馬場の上空で綺麗に輝いていました。
今回のフェスティバルは、ホッカイドウ競馬で今春から導入の三連単を盛り上げようという意味の他に、先の台風10号の被害を受けた馬産地・日高地区へのチャリティーを行うという二つの意味がありました。各競馬実況アナウンサーによる実況の競演は両日、4日はホッカイドウ競馬のジョッキーと社台レースホース、そして我々競馬実況アナによるチャリティーオークションが行われました。また場内では厩舎関係者の婦人会の皆さんによる、チャリティー餅つき大会もありました。ホッカイドウ競馬を見ていて素晴らしいと思うのは、今回のチャリティーのように主催者と騎手・調教師の皆さん、そしてその周りの人達がみんな一丸になって現在の苦しい状況をなんとか改善しようと懸命に努力されているというところと、ホッカイドウ競馬の運営改善対策室という主催者サイドとサポーターズクラブといったファンの皆さんが一緒になり、場内のイベントの企画・実施に真剣に取り組んでおられるというところです。一例を挙げると、競馬場内の駐車場スペースで自動車販売ディーラーとタイアップしての新車展示会、市内のバーのバーテンダーを呼んで、名馬達をイメージしたカクテルの販売等々。集客力を上げる為に、競馬を取り巻く人々が懸命に努力されているのです。この姿を、各地方競馬の主催者の皆さんは実際に北海道へ足を運び、自分の目で見てこれからどうすればいいのかを真剣に考えてほしいと思います。
私は都合により、3日のみの参加となりました。一日だけの参加ということで皆さんのご好意により、第3レース(1000m サラ系2歳未勝利戦)とメインレース(ナリタトップロード賞 1500m サラ系2歳オープン)の二レースの実況を担当することになりました。第3レースの頃はまだ明るく、普段と変わらず実況できたのですが、メインレースは競馬場全体がカクテル光線に包まれた中でのレースで、普段は味わうことのない雰囲気にかなり緊張してしまいました。レースは4戦3勝の大本命馬がまさかの出遅れ、最後方から直線最内を追込むも5着となり、馬連・馬単・三連単はこの日の最高配当となる結果でした。中央でも荒尾競馬でも、私が実況すると荒れるというジンクスがあるのですが、旭川競馬場でもやってしまいました。メインレースが終わって、場内を少し歩いてみたのですが、日中とは打って変わって少し冷たい風が吹き抜けていて、北の大地の真ん中にいることを実感できました。この季節、北海道を旅行される方は多いと思うんですが、牧場巡りや札幌・函館の中央競馬だけでなく、旭川のナイター競馬やばんえい競馬(夏シーズンは、札幌から特急で30分の岩見沢競馬場で開催しています)を是非体験してみて下さい。新たな発見があるかも知れませんよ。実は私、4年前に旭川競馬場へ初めて行ったのですが、その時に自分はやっぱり競馬の実況がやりたいと実感し、脱サラしてアナウンサーの世界に飛び込んだのです。その時の思いがあって、今回のフェスティバルのお誘いを快諾しました。いつか旭川競馬場に恩返しがしたい、と。まだまだ実況の技術が未熟で、今回の実況では恩返し出来ていませんが、もっともっと上達してまたいつか旭川競馬場で実況したいと思っています。
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